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取り引きの虚実が裏返る

専門学校の出講前に、朝のカフェでメールチェックなどしていたら、隣の席の30代と見える起業家が打ち合わせ相手と会話していた。
「株は当分やりません」
「失敗したの?」
「はい、相当やられました。これからは実(ジツ)のことに投資します」

直感的に、株投資ってジツじゃないの? 実際に存在してる企業を応援する話なんだけれどもと思いつつ、じゃあ彼のイメージするジツの投資って何だろう? 不動産かな国債かなと考えていたら…

株を買った会社を実際に見に行くことはなくても、不動産運用なら実際に部屋を見ることはするんだろう。
でも株を買った会社の商品を使ってみることはできるし、そもそも応援したい会社の株しか買うべきではない(と、私は思っている)。商品の質が劣化すれば株を買い増すのを控えたり、会社に進言したりもできる、それがジツの株式投資。
いっぽう、購入した部屋を貸して家賃を得るのは、すでにある部屋の価値を少しも増減させず、横流しして利益を得ているだけ。こっちのほうが、虚なんじゃないか。

実であるはずのものを虚で取り引きしてしまい、虚であるものを実と感じる…

現代社会の摩訶不思議構造。

//Okei Sugre//

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